SELECTED EVENTS 004

それぞれの謳歌に乾杯!

Released on 2021.12.24

2021年のボジョレーヌーヴォーが解禁する11月18日、OCA TOKYOメンバーであるエノテカの廣瀬恭久さんのご協力により、厳選されたワインのテイスティングパーティーを開催。今回はイベントスタート直前の廣瀬さんに、ボジョレーヌーヴォーのこと、ワインに対する思いなどをお聞きしました。

エノテカ株式会社 廣瀬 恭久

大学卒業後、商社勤めを経て実父の経営する半導体部品会社に入社。半導体セールスのため世界中を巡るなか、ワイン市場に活路を見出し1988年8月、ワイン専門商社「エノテカ」を設立し代表取締役に就任。2015年3月、アサヒビール株式会社の完全子会社となり会長職に。

ワインを飲める歓びと、生きていることに感謝して。

── 廣瀬さんは、ボジョレーヌーヴォーについてどのようなお考えがありますか? そもそも私がボジョレーヌーヴォーを知ったのは高校生の頃。日本でも徐々に話題になって、私が30歳くらいの1980年代から10年くらいでブームになっていきました。意外かもしれませんが、世界で一番、ボジョレーヌーヴォーを楽しんでいるのが私たち日本人です。正直、現在は本国のフランスでもそこまで飲まれていません。昔から四季を感じ、旬を味わう感性がある日本人だからこそ、自然と楽しむことができているのかもしれないですね。そういった意味でボジョレーヌーヴォーは、日本人が育てた文化であると言えるのではないでしょうか。

── パンデミックの影響を受けたと思いますが、例年と違ったことはありましたか? やはりコロナ禍による影響は大きく、私たちもおよそ2年間、生産者に会えませんでした。現地に行ってテイスティングができないし、生産者たちも日本のマーケットを直接見ることができない。オンラインミーティングを重ねても、味までは確かめられません。そういった部分でお互いにフラストレーションがありましたね。今でも日本に行きたくて仕方がないと話す生産者をたくさん知っています。
あと影響を受けたのは物流です。現在もひっ迫した状況ですし、ワインを仕入れたくても飛行機のスペースや船のコンテナがなかなか押さえられません。解禁日に間に合うのか。ひょっとしたら遅れるかもしれない。そんな例年とは違う心配事もあったのですが、今回こうして無事にイベントを迎えることができてホッとしています。

── 今回のイベントで皆さんに伝えたいことがあれば教えてください。 このイベントでは、パリでワインショップも経営しているレストランの「タイユヴァン」がセレクトしたボジョレーヌーヴォーを3種類、そして2018年のボジョレー、2019年のブルゴーニュワインをご用意しました。ボジョレーヌーヴォーだけでなく、他のワインも味わいながら興味を深めてくださると嬉しいです。ボジョレーのワインは「ガメイ」という品種のぶどうで造られるのですが、食事とのペアリングが楽しめる本当に美味しいワインです。ボジョレーヌーヴォーは新酒なので、よりフレッシュな果実味を感じられると思います。ブルゴーニュのワインは「ピノ・ノワール」という品種です。ぜひ飲み比べて味の違いを確かめてもらいたいですね。まだまだ制約のある状況は続きますが、ボジョレーヌーヴォーの解禁日にワインを届けられた歓びと、生産者への敬意、そして今を生きていることに感謝して、皆さんとワインを楽しみたいと思います。

── 最後にOCA TOKYOの魅力についても教えてください。 これまでもレストランで何度か食事をしたりバーで飲んだりした際に、偶然メンバーの方とお会いして声をかけ合うのですが、皆さん素敵な人たちばかりです。きっとここで出会える人たちこそ、OCA TOKYOの大きな魅力ではないでしょうか。皆さんにワインをお楽しみいただくイベントはこれが2回目ですが、多くの方にお越しいただけて嬉しく思います。上質な空間とリラックスした雰囲気があるので、主催する側としても非常に気に入っています。また機会があれば開催したいと思いますので、その際はお気軽にご参加いただけると嬉しいです。

廣瀬さんの乾杯とともに和やかにイベントが始まりました。

ワインの魅力について話す廣瀬さん。

OCA TOKYOでは「鮮烈に人生を謳歌する」をコンセプトに、皆さまの感性を揺さぶるイベントを開催しております。詳細はトップページをご覧ください。

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