SELECTED EVENTS 014

OCA TOKYO 1周年を迎えて

Released on 2022.08.19

2022年7月1日、おかげさまでOCA TOKYOは、開業1周年を迎えました。同日に開催した記念パーティーでは、多くの皆さまと喜びを分かち合い、楽しいひとときをご一緒することができました。心より御礼申し上げます。今回は、OCA TOKYOの開業当初からのメンバーであるシーナリーインターナショナルの齋藤峰明さんに、お祝いのコメントとこれからのOCA TOKYOに対する思いをお聞きしました。

シーナリーインターナショナル 齋藤 峰明

高校卒業後、渡仏。パリ第一大学卒、三越パリ駐在所所長を経て、エルメスに入社。日本支社の社長を経て2008年フランス本社副社長を務める。2015年にシーナリーインターナショナルを設立。地方の伝統産業の活性化を通して、日本ならではの新しいライフスタイルの創出と世界への発信活動を行なう。

人に会い、分かち合う。その喜びにあふれる居場所。

── 最初にOCA TOKYOの1周年を迎えられたことを率直にどのように感じていますか? まずは、1周年おめでとうございます。特にコロナ禍での運営というのは、非常に多くのご苦労があったのではないでしょうか。本来、人と交わる場所なのに、人を交わることを規制せざるを得ない。そんな状況にも関わらず、この場を機能させてきたことは、率直に素晴らしいことだと思います。

── 改めてOCA TOKYOという場には、どのような価値があるとお考えでしょうか? 改めて思うのは、どんなに時代が変化しようとも、人間は常に社会的な動物であるということ。たった一人で何かを楽しむよりも、誰かとその楽しさを分かち合う方が、喜びや幸せをはっきりと感じると改めて思いました。僕自身、自分が嬉しいことはみんなに伝えたいし、誰かの喜びも分かち合いたい。もちろんSNSなどでつながっている時代ですが、リアルな場でのつながりは、「いいね!」をワンクリックするような瞬間的なものよりもずっと深みがありますよね。お互いに影響し合い、新しいアイデアが生まれたり、感性が呼び起こされたり。人と人が集うことって、すごく創造的な営みだと思いませんか? この1年を振り返ったとき、人に会うことを制限された時期に生まれたOCA TOKYOが、改めて人と会うことの価値に気づかせてくれた。そんな暗示的な意味さえも持っている、希少なプライベートクラブだと僕は思っています。

── この1年でメンバーも増え、連日多くの方が利用していますが、開業当初のメンバーである斎藤さんから皆さんにお伝えしたい思いがあれば教えてください。 OCA TOKYOという場所に“こうあるべきもの”という基準を確立させるというよりも、もっとシンプルに、一人ひとりのメンバーが「この場所があって良かった」と思えたら、それで成功だと思います。僕自身もメンバーの一人として、皆さんと一緒に、この場を自由に使い、好きなことをしながら、いろんな人たちと価値を共有していきたい。そんな思いが強いですね。

── ちなみにブランドブックでは、人生を楽しむためには「美学」を持つことが必要だとおっしゃっていますが、齋藤さんの美学についてもぜひお聞きしたいです。 僕自身が、確固たる美学を持っているかはさておき(笑)、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、常々大切にしているのは、自分の生き方に信念を持つと同時に謙虚でいることかもしれないですね。実は謙虚になることで、いろんなことを知る機会に恵まれると思うのです。謙虚さが足りないと知る機会を得られず、自分の世界は広がりません。一方、謙虚に知識を深めていくほど世界は広がり、さらに知らないことに出会えます。そうやって新しいことを知るというのは、僕にとって最高の贅沢。そう思うからこそ、OCA TOKYOという場を楽しめているのかもしれないですね。

── 齋藤さん自身は、OCA TOKYOでどのような時間を過ごしたいと思っていますか? やっぱり、この場所にしかない出会いを楽しみたいですね。仕事で人に会うという場面だと、どうしても「あの人に会っておくべきだ」とか「あの人には会う必要はない」といった、仕事において必要かどうかで判断してしまう傾向があると思います。そんな縛りとは関係なく、多様な人たちと素直に会えることが僕自身にとって大きな喜びであり、心が豊かになれるひとときなんです。OCA TOKYOには、年齢、性別、職業を問わず、未来にオープンな人たちがメンバーになっていると思いますので、今後もそういった人たちと交わり、いろんな刺激を受けたいと思っています。

── 最後にメンバーの一人として、これからOCA TOKYOがどのような場になれば良いか、期待を含めてお聞かせください。 仕事やプライベートを問わず、メンバーの生活の一部として機能する場であってほしいと思っています。そして、ここに訪れるメンバーの皆さんが、会社のミッションや組織からしばし解放されて、本来の自分が持っている個性を表現できるような、自由な風を感じる居場所になれたら素敵ですよね。その際に忘れてはいけないのは、やはり1つのコミュニティであること。個性を表現できると同時に、その個性を尊重する思いやりや敬意を大切にしたいものです。これからも、より多くの人たちが自分自身を謳歌でき、1つひとつの喜びを分かち合うことで、OCA TOKYOのアイデンティティが育まれていくことを願っています。

1周年パーティーの様子。
ご来場いただき誠にありがとうございました。

OCA TOKYOでは「鮮烈に人生を謳歌する」をコンセプトに、皆さまの感性を揺さぶるイベントを開催しております。詳細はトップページをご覧ください。

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